窓の外を眺めているうちの猫、散歩が必要?その理由を専門家が徹底的に解説

いつも窓の外をぼんやり眺める猫の姿がかわいそうに思えて、猫の散歩を考える飼い主が多いです。 窓や玄関に向かって大声で鳴いたり、開いたドアの隙間から逃げようとする猫を見て、うちの猫は家の中が退屈で外に出てみたいのではないかと思ったりもします。また、SNSやテレビ番組に出てくる散歩猫たちの姿を見て、うちの猫も散歩ができるのではないかと思うのですが、 これは本当に危険な考えです。 

目次

散歩は必要?

猫たちは領域動物なので、自分の領域から離れることを極度に警戒します。また、外部からの刺激に敏感に反応するため、車の音、人の声、犬の吠える声などに恐怖を感じ、ストレスを受けてしまいます。 

猫が散歩に出ると病気にかかる可能性があります。室内で主に生活する猫は、ダニなどの害虫や伝染病にかかりやすいです。植物をかじって食べるのが好きな猫なら、毒性のある草を食べて麻痺してしまったり、昆虫や異物を食べて重い病気にかかる危険もあります。 

また、猫は体がとても柔軟なので、ハーネスをといて逃げる可能性があります。瞬間的に激しい恐怖に襲われてパニックになると、飼い主の見えないところに身を隠したり、飼い主の見分けがつかずに逃げてしまう可能性があります。

Pet_supplement_kanagawa_リードをつけて猫のお散歩?猫も散歩が必要でしょうか?

窓の外を眺めているうちの猫

では、猫が一日中窓の外を眺めているのはなぜでしょうか?

猫が窓を眺めるのは人がテレビを見るようなものだそうです。窓の外の世界の視覚的·聴覚的刺激を通じてストレスを解消し、自由時間を過ごしているそうです。

2つ目の理由は、自分の領域を守ったり、獲物を探そうとする本能的な行動だと言われています。野生の猫たちは、見知らぬ猫たちから、自分の領分を守るために高い場所で身を隠し、下を見ながら周囲を警戒しているそうです。 それだけでなく、自分の領域内に入ってきた獲物を早く見つけるために高いところにいた野生のころの習慣が残っていて、窓の外の鳥や小動物たちの動きを見ているのです。

最後の理由としては異性を探すための行動かもしれません。 中性化手術をしなかったり、性的本能に気がついた後に中性化手術をした猫は、発情期になると、本能によって異性を探すために窓の外を見たり、逃げようとすることがあります。

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環境改善

もし猫が退屈そうなら、散歩よりも室内環境を改善してあげた方がいいです。キャットタワーや本棚などを利用して様々な高さの垂直空間を設けることをおすすめします。 高い場所は自分だけの空間なので心理的安定感を感じ、上がったり下がったりして運動量を満たすことができます。 狩りへの欲求を満たすのもいい方法です。 飼い主と一緒に新しいおもちゃで狩りをしながら時間を過ごせば、狩りへの欲求が満たされてストレスが解消されるだけでなく、飼い主との絆も深まるでしょう。

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