猫のヒゲの秘密!猫のひげの役割とは?

ずいぶん昔から、日本では猫のひげを持っていると金運をもたらすと信じられてきました。ヨーロッパでは猫のひげを持っている人は恋愛運がよくなるという迷信があるそうです。しかし、猫たちにとってひげは肌を保護し体温を保つ毛ではなく、重要な働きを持つ身体の一部なのです。

猫のひげは目を補助する役割をします。猫たちは視界周辺の焦点がぼやけて見える近視なので、近くのものを正確に感知できません。猫の毛の毛根は神経とつながっているのですが、ひげは他の毛の2倍以上分厚くて硬いので、視覚で把握できない空気の波動や物体の振動を察知して神経に伝えます。 

猫の両頬に放射状に伸びているひげは、狭い空間に入る前に、ひげを通じて物と自分との距離を計算して体が入れるかを知ることができます。また、周辺のものが動く時に発生する空気の波動を把握し、暗い夜でも素早く身をかわすことができます。 狩りをする時、ひげを前に下げて獲物の首筋を探す役割もするそうです。

Pet_supplement_kanagawa_金運をもたらす猫のひげ、猫のひげの役割

目の周辺にあるひげは、ものが近づいてきていることを感知します。猫がこの部位のひげを通じて何か感知したら、まぶたを閉じて眼球を保護します。

唇の近くのひげは狩りをする時によく使われます。 獲物の首筋を噛み付く過程で噛まれた動物がもがくと、その動きをひげが感知して反撃を受ける前に対応できます。

顔以外に足の周りにもひげがあります。この部位のひげも目を補助する役割をします。前足のひげは、床の振動を感知して近づく障害物を避け、物を立体的に把握できるようにします。

猫のひげは、尻尾のようにバランスを取るのに役立ちます。ひげによって体のバランスや方向を感知できるので、猫たちが高いところに駆け上がったり、高くて狭い道を落ちないよう、安全に歩けるようにします。 

最後に、猫のひげは顔の表情の代わりに気分を表現したりもします。ひげが両側に伸びて下を向いているならリラックスした状態を表します。また、おもちゃや人がいる時、関心と好奇心を表現したりもします。この時、猫のひげは前に向かって伸びています。もし、ひげが後ろに向かって伸びていると猫が怖がって警戒していることを表すそうです。

このように猫のひげは猫が生きていく上でなくてはならない重要な役割をするので、故意にヒゲを抜いたり、トリミングの際にひげを切ったりしないように注意が必要です。ひげが短くなったり、なくなってしまうと機能しないからです。毛が生え変わるように、ひげにも寿命があり、抜け落ちたり、生え変わったりを繰り返します。しかし、もし一度にいくつものひげが抜けているのを見つけたら、すぐに病院に連れて行って診察を受けてください。 

以上、猫のひげについて調べてみました。 皆さん、幸せなペット生活をお過ごしください。

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