道で会ったかわいい猫に触ってみたい時、どこをどうやって触っていいのか気になりますよね。敏感で一人でいるのが好きなように見える猫は、犬のように積極的に近づかないだけで実はスキンシップが大好きな動物です。それでは、猫と仲良くなるにはどうすればいいのでしょうか。
まず、猫の嫌いなものを把握しなければいけません。 猫は用心深くデリケートなので、急に近寄ってきたり大声を出したり、速く大きく動くものを警戒します。また、香水をたくさんつけていたり、特定の強い匂いがすると猫たちの敏感な嗅覚が刺激され避けられてしまいます。また、猫たちは独立性の強い動物なので、ずっと付きまとわれたり触られたり、干渉したりする相手を嫌がります。そのため、同じ場所で静かに落ち着いた声で会話し、できるだけ猫に無関心な姿を見せてあげてください。
次に、猫によって人に触れてもらいたい箇所と時間が異なることを覚えておいてください。 猫の品種によって性質や性格が違うので、社会性の高い品種か独立性の強い品種かを調べてみるといいです。社会性が高いほど人と簡単に仲良くなってスキンシップを許してくれる可能性が高いですよね。
一般的には、顎下と頬、額と耳の後ろを試してみると良いです。この部位は猫が自分でグルーミングできないので、人に優しく掻いてもらうと喜びます。猫は頬を触って貰うのも好きです。猫の頬からはフェロモンが分泌されますが、猫たちは自分の好きな場所や人にフェロモンをつけてフィールドサインをします。 猫同士で頬をこすり合うのは、お互いのフェロモンをつけて親近感を示しています。この部分を指や爪でやさしく掻いてあげると喜びます。
そしてあごの下と頬、額と耳の後ろが成功したら、背中を通ってお尻まで挑戦してみましょう。 首筋から尻尾が始まるところまでを優しく撫でてみて、猫が拒否せずお尻を持ち上げる行動をしたら、このスキンシップが気に入っているという印です。この時、臀部(尾が始まる背中の部位)をトントンと優しく叩いてあげても良いのですが、この部位は神経束が位置しており、人がトントン叩くと気持ち良い刺激として受け止めます。
でもどんなに猫と仲良くなったとしても、ほとんどの猫は尻尾、足とお腹はなかなか出しません。なのでこの部位に手を触れないように気をつけましょう。もちろん猫によって性格や人との親密度が違うので、全ての猫に該当する訳ではありません。
猫も人間と同様にスキンシップをして愛情を感じ、絆を深めます。 正しいスキンシップ方法で幸せなペット生活を送ってください。
