獣医師が解説!犬のストレスサインって何? 原因や解消法を徹底解説

犬も人間と同じようにストレスを受けることがあります。しかし、自分がストレスを受けたことを言葉で表現できないため、飼い主が気づいてストレスを無くしてあげないといけません。それでは、犬のストレスの原因や症状、そして解決方法について調べてみましょう。

目次

ストレスの原因

ペットサプリはケアプラス_犬のストレスサインって何?-原因や解消法を徹底解説

犬によってストレスを受ける理由は様々ですが、一般的な原因についてお話します。

まず、飼い主が忙しくて一緒にいる時間が足りないと犬はとても寂しがります。犬は1日平均4時間ほど自分だけの時間を楽しみますが、この時間があまりにも長くなるとストレスを受けて憂鬱になります。

家族の不仲、死、引っ越し、新しい家族が増えるなどの環境的変化が生じた時も、ストレスを受けます。飼い主の気持ちを読み取ろうとする動物なので、家族間の関係の変化にもすぐ気づき、精神的な影響を大きく受けます。普段と違う口調や一貫性のない飼い主の行動によって繊細な犬は傷つくことがあります。また、慣れた匂いや生活空間から離れて新しい環境に適応しなければいけないとき、たくさんのストレスを受けることがあります。

また、犬の好奇心と活動量が十分に満たされるほどの活動ができない時にストレスを受けます。規則的な散歩と様々な遊びを通して身体的にも精神的にも多くの刺激を受けながら生きていく犬たちは、寂しがったり退屈にすることなく幸せに過ごすことができるでしょう。

他にもハードなトレーニング、間違った散歩の仕方やコースもストレスの原因になることがあります。

症状

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絶えず前足を舐める

舐める行為は、エンドルフィンを活性化させ、自らの気分を安定させようとする強迫行動です。

自分の尻尾を追う

人がストレスによってずっと手を洗い続ける強迫行動が現れるように、犬もストレスによってこのような精神障害症状が現れます。

トイレミスをする

トイレトレーニングがうまくいっていた犬でもストレスによってミスをすることがあります。

食欲不振の症状がある

内科的な病気や口腔疾患がないのに食事量が減ったりおやつを拒否するときはストレスによる食事拒否症状の可能性があります。

頻繁に下痢をする

ストレスにより免疫機能が低下して過敏性あるいは潰瘍性大腸炎になり、何も食べていないのに下痢をすることがあります。

脱毛症になる

人間のように犬もストレスを受けると、脱毛症になることがあります。

攻撃的な行動をとる

犬が以前と違って攻撃的な行動をとるようになるときは、ストレスを受けている可能性があります。

その他

頻繁にあくびやまばたきをする、視線をそらす、理由のない頻繁なハウリング、吠えるなど

ストレス解消方法

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一人でいる時間が多い犬は、規則的に散歩をして遊ぶ時間を増やし、ストレスを解消してあげてください。毎日同じところを散歩するより、たまにはもっと遠くに長時間散歩してあげると、犬は新しい視覚的、嗅覚的刺激を受けることができます。室内ではノーズワークやおもにゃを投げる遊びなどをしながら遊んであげましょう。十分に刺激を受けて満足するまで運動するのがストレス解消に効果的です。

引っ越しやインテリアの変化など、環境面での変化があったときは、犬が好きだった布団やクッションなどで犬のためのスペースを設けてあげると安心感を感じることができます。家族の不仲や関係に変化があった場合は、こまめにスキンシップをして犬を安心させてあげましょう。スキンシップは、犬との絆を深め、心理的満足を与えることができるため、ストレス解消にもつながります。

もし、外の世界に慣れるようなトレーニングがしっかりされていなかった場合、繰り返される強い騒音や知らない人に会ったりすることにストレスをたくさん受けます。そのため、様々な環境に触れさせ、見知らぬ人と同じ空間にいても安全で幸せだという認識を植えつけれるように努力しましょう。

ペットサプリはケアプラス_犬のストレスサインって何?-原因や解消法を徹底解説

会話ができない犬と一緒にいるためには、飼い主の努力が必要です。犬の気分はどうか、痛いところはないか、何を望んでいるかなどを把握できるよう、たくさんの愛と関心を持ってあげれば、ペットと幸せな生活を送ることができるでしょう。

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